さて、サックスネックのプラチナメッキ化の追加レポートです。
其の壱は、こちら
作業を行っていただいた宮崎県の管楽器工房MIKI楽器さん
http://miki-gakki.com/index.html
こちらのメッキ加工のページから、写真を引用します。
before
詳しい作業内容は、こちらでは分かりませんが、
残存しているクリアラッカー(CL)を剥がして、ネックコルクも外して
全体的にプラチナメッキ(PTP)をかけてあります。
メッキをかけるといっても、ものすごく薄くかけるので
写真では分かりにくいですが、元々のネックについている
傷は消えません。それぐらい薄いメッキがけということです。
傷を消す目的でのメッキがけは、そういう意味でオススメしません。
私の場合は、響きのためなので、見た目上の傷は
全く問題ないのでこの仕上がりに満足しています。
オクターブキーパーツのSelmerロゴ『S』も一緒にメッキがけされるので
フランスセルマー特有のブルーも消えます。
さて、手に持っての印象で感じたことを数字にしてみましょう。
まずこちらは、メッキ加工仕上がり待ち中に使っていたSelmer シリーズ2サテンネック
こちらがプラチナメッキ加工後のSelmer Mark7ネック
メッキ加工前の重量を図っておけばよかったのですが、
明らかに記憶の中にある重量よりも重くなって帰ってきました。
上のサテンネックと比べると、たったの8gの差でしかありません。
其の壱は、こちら
作業を行っていただいた宮崎県の管楽器工房MIKI楽器さん
http://miki-gakki.com/index.html
こちらのメッキ加工のページから、写真を引用します。
before
詳しい作業内容は、こちらでは分かりませんが、
残存しているクリアラッカー(CL)を剥がして、ネックコルクも外して
全体的にプラチナメッキ(PTP)をかけてあります。
メッキをかけるといっても、ものすごく薄くかけるので
写真では分かりにくいですが、元々のネックについている
傷は消えません。それぐらい薄いメッキがけということです。
傷を消す目的でのメッキがけは、そういう意味でオススメしません。
私の場合は、響きのためなので、見た目上の傷は
全く問題ないのでこの仕上がりに満足しています。
オクターブキーパーツのSelmerロゴ『S』も一緒にメッキがけされるので
フランスセルマー特有のブルーも消えます。
さて、手に持っての印象で感じたことを数字にしてみましょう。
まずこちらは、メッキ加工仕上がり待ち中に使っていたSelmer シリーズ2サテンネック
こちらがプラチナメッキ加工後のSelmer Mark7ネック
メッキ加工前の重量を図っておけばよかったのですが、
明らかに記憶の中にある重量よりも重くなって帰ってきました。
上のサテンネックと比べると、たったの8gの差でしかありません。
並べてみる。
さて、肝心の吹奏感です。
<音量>
純正よりもUPしました。
プラチナという金属が振動を妨げずに、マウスピース・リード・リガチャーの響きを
ダイレクトに管体本体に伝えるので、
ネックが鳴らずに、ネックより先が響く印象です。
”遠鳴り”という言葉もあてはまるでしょう。
純正ネックのクリアラッカーが剥離した状態や、アンラッカーモデルのネックなどは
ネックそのものが鳴る印象でした。これを”近鳴り”と表現しておきます。
その対極であるということです。
<音質>
低音【Saxの右手Fより下辺り】:よく響きます。けれど派手ではありません
中音【SaxのGより上Gあたり】:ふくよかな響きです。少ない息でも楽に鳴ります
高音【SaxのAから上 High E】 :キンキンした成分が少ないです。中音の延長で吹けます
超高音【SaxのHigh F〜High C】:音割れもせずに、抵抗感もあって音痩せしません
<コントロール>
ppがとても吹きやすい。
ff~fffまで鳴らすには、相当量の息と支えが必要です。
このあたりは、奏者の訓練次第ですが、息の量に対する限界点が遠くに設定された、という印象です。
車のエンジンの排気量が、グンと増えた感じで、懐深くなりました。
<音色>
明るいか?暗いか?と二択で言えば、「暗め」です。
ここも、言葉で表すのは難しいですが、けっしてDarkというわけでもなく
落ち着いた木管的な朴訥(ぼくとつ)とした音です。
見た目は、銀のようにキラキラとしていますが、
生音での響きは、とても吹いていて心地よい響きです。
これは、クラシックのSax奏者の方でも、好まれる方はいらっしゃるでしょう。
より、暗く・渋い音色を求めるならば、総銀ネックでしょうが、
今の自分のセッティングにはプラチナで正解だったと思います。
・・・と、まぁ <*全て個人の感想です>なのですが、
ネック一つで、楽器を変えたぐらい変化です。
今回の試みは大正解だったように感じます。
最近マウスピースを総銀モデルにしたのですが、
高音域のキンキンした成分が多く、革製のリガチャーも試しましたが
コントロールできずにいました。
それが、今回のプラチナネックで抑えられて、よいバランスに落ち着いたと思います。
<MP:総銀/音量UP,明るめだが高音成分多し,音程よし>
↓
<ネック:プラチナメッキ/音量UP,少し暗め,中低音の倍音成分UP,高音控えめ,音程よし>
↓
<楽器本体:Mark7/周知の通りの音量大きめ楽器>
現行のYAMAHAや、YANAGISAWA、Selmerなどの楽器本体との組み合わせでは
バランス加減が変わってくるでしょうが、
Mark7を軸とした自分自身のワンダフルボーイズの中でのセッティングとしては
ベストなところに辿り着いていると思えます。
一方で、先日のSuite Night Classicでも使用しましたが、
アコースティックなピアノとのDuo(PA・マイクなし)環境でも
十分な音量と、響きをコントロールできるので、
演奏場所や形態を選ばずに、立ちまわることができそうです。
改めて、このネック加工をきっかけに、ご縁ができた
MIKI楽器 三木慎介様
ありがとうございました。
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