ライブハウス、クラブの音が明らかに変わってきている、と感じています。
具体的には、高音域の音が際立ち
低域の音が限りなく少ない。
音を聴いてもカラダにドン!と来ない。腰に来ない。
ミュージシャン側のテクニック・グルーヴを問わず、いくつかの場所と人で
体感した感覚による結論ですが、
「模範とする良い音の基準が変化してしまった」と思います。
一言で言えば、携帯音楽プレーヤーの圧縮技術の音のよう。
ドンシャリどころか、(カラ)シャリ。
若いPAエンジニアの方々の耳や、癖が変わってきているのでしょうが
PAシステムを使って音の場所で演奏する者には、外の音については
ライブ中は信じるしかなく、何も手を出せない領域。
もちろん、サウンドチェックで気になれば、言葉で伝えるのですが
そもそもこちらが求めている”感触&感覚”を知らなければ
伝えきることもできず、あまりよい改善方法ではないです。
これは、長い闘いになりそうな課題。
一方、本日はグランドピアノとサックス&フルートで
ホール演奏です。
もちろん、ノーマイク。
スピーカーシステムがなくても、楽器があれば音がでる。
人力で、ふくよかな音を鳴らして、心と体を揺らしてきます。
人の力は偉大で欲張り。求めれば、手に入る。