2009年1月から始めたチャリティー演奏会”Suite Night Classic”
丸二年が経過して、来年一月から三年目に入ります。
一年目は、実験の年
二年目は、成熟の年
三年目は、原点回帰のち再構築の年にしたい。
【はじまり】
そもそも始まりは、身の回りの楽器演奏者の身近な演奏発表の場として
始めました。
楽器レッスンや趣味で音楽をしている人は、世の中にたくさんいても
発表の場が与えられている人は、ごく少数です。
私のレッスン生さんにも、発表の場所を与えたく
この演奏会を始めました。
もちろん、講師も演奏をします。こうして他人の演奏を聴き合う場所もまた
大切な音楽の時間です。
【チャリティーライブになった経緯】
私、林未来彦の大学時代の同級生が遠位型ミオパチーという難病を発症しています。
もうかれこれ、10数年になります。
その友人は、学生時代Fluteを演奏していました。
ですが、遠位型ミオパチーは指先や足のつま先などの、末端の筋肉が
痩せてしまい、しだいに腕や全身に進行します。
友人は卒業する頃には、FluteのKeyを動かすこともできなくなってしまいました。
一方の自分自身は
学生時代から引き続き、バンド活動を経て、管楽器に携わり続けている。
「せめて友人が今の年齢まで楽器を続けていたら、ココまでは上達している。
そのレベルまでは自分が上達してみよう」
そう考えて、サックス以外にFluteも練習するようになったのが数年前。
Fluteは音色が好きですが、好きだけではなく、もう一つ自分がフルートを吹く理由を
付け加えた瞬間でした。
普通の演奏会をするのではなく、
音楽に親しみ
発表の場所として活用しつつ
難病周知の広報の場所としても活用する演奏会としてのSuite Night Classicがこうして
始まりました。
【挑戦】
イベントタイトルにClassicとついているとおり
誰もが聴いたことがあるようなClassic曲をプログラムの題材にしています。
ジャズスタンダードやPOPSのカバーは様々な場所で演奏もされています。
ですが、Classicというと堅いイメージがつきまといます。
ちゃんとしたホール、正装、高いチケット料金、大人数のオーケストラなどなど
色々な先入観もあるでしょうが、高尚な音楽で捉えられています。
けれど本来音楽は身近な娯楽であるべき。
カフェや、手の届くような距離で
フルートやバイオリン、電子ピアノだとしても
生身の人間が、すぐそこ!で演奏している音の鼓動は感動する要素です。
私は、オリジナル曲のHip-hopバンド出身です。学生時代は吹奏楽の楽曲を演奏しましたが
一人だけで演奏する曲というのには、ほとんど触れずに管楽器生活を過ごしました。
その人が、2〜3分の、もしくはもっと長時間の楽曲をピアノとフルートなどのDupで
演奏するのは、「挑戦」以外のなにものでもないです。
初めはできないと思いました。
誰もが知っている曲を選ぶだけに、ひとたび間違えれば、どんな音楽初心者にも
まちがいが気づかれます。
知られている曲というのは、かえって難しい。
責任も大きい。
けれど、私の友人に限らず、世の中で一時的であったり
慢性的であったり、なにかの病と向き合っている人は、挑戦者です。
英語では障がいを持つ人を”challenged”と呼びますが
人は皆、何かに対して常にchallengedだと思います。
であれば、難しい、大変だ、と口では言いながらも
挑戦することが望ましいと考えました。
今までの音楽体験からは、飛躍した考え方で、この演奏会の曲目に
取り組むようになったのです。
【演奏者、参加者について】
基本的に、私のレッスン生さんや、音楽繋がりの方に出演してもらっています。
演奏者は基本的にプロアマ問わず、ノーギャラ・交通費の支給もないです。
それでも賛同していただける方に演奏してもらっています。
丸二年が経ちますが、皆気持ちの良い人ばかりで
心から演奏を楽しみつつも、毎回新しい挑戦をしてくださる方ばかりです。
これは主催者としては、先のテーマを心得てくださっていると解釈しています。
本当にありがたいことです。
【三年目、2011年について】
2010年は、演奏会の質の向上を考えてしまい、
ある程度演奏ができる人、ばかり固めてしまいました。
悪く言えば”無難な人”です。結果的に、自分自身が演奏する時間が増えたのも
それに関係しています。
けれど、それでは発展しません。
色々な人が、自分自身と向き合い、挑戦し、試す、それを発表する場所に戻したい。
誰もが、100%の演奏をしたくて、練習を重ねますが、100点の演奏といのは
一生訪れません。
それよりも、鍛錬した時間が大切ですし、演奏会に向けて注いだエネルギーが
何よりこのチャリティー演奏会の主旨と合致します。
そのためには、幅広い年齢層の演奏者と、その友人の方々にご来場いただき
成果を診てもらう場所にします。
チャリティー演奏会ですが、ボランティアではありません。
よって、お客様からは入場料としてチケット料金をいただきます。
その一部は(半額)は、遠位型ミオパチー患者会に募金しています。
募金の用途は、新薬開発資金に役立てるためです。
残りの金銭は、SuiteNightClassicを運営するための運転資金にしています。
ビラ作成・機材購入・何かの物品破損修理費用などです。
「プロだけならともなく、アマチュアも参加している演奏会なのにお金をとるのか」
そのような疑問もあるでしょう。
けれど、演奏会の主旨を明確にし、お客様から頂いたお金の使途を
公開していくことで、その疑問の回答としていきたいと思っております。
まとまりなく、長々と書いてまいりましたが
2011年を迎える前に、今一度自分自身の整理のために書きました。
年内最後の演奏会は2010年12月12日 日曜日 大阪は
天満橋のコーヒーショップ ウルトラセカンドにて
16:30オープン 17:00スタートで行います。
料金は¥1,000 (別途1オーダー要)です。
今年の総決算をしつつ、あらためて2011年は原点回帰の年にしたいと思います。
SuiteNightClassic主宰
林未来彦
安田崇
*一言で言うなら
「もっともっと楽しいことを色んな人と一緒にしながら難病手助けしたい!」
それだけ
丸二年が経過して、来年一月から三年目に入ります。
一年目は、実験の年
二年目は、成熟の年
三年目は、原点回帰のち再構築の年にしたい。
【はじまり】
そもそも始まりは、身の回りの楽器演奏者の身近な演奏発表の場として
始めました。
楽器レッスンや趣味で音楽をしている人は、世の中にたくさんいても
発表の場が与えられている人は、ごく少数です。
私のレッスン生さんにも、発表の場所を与えたく
この演奏会を始めました。
もちろん、講師も演奏をします。こうして他人の演奏を聴き合う場所もまた
大切な音楽の時間です。
【チャリティーライブになった経緯】
私、林未来彦の大学時代の同級生が遠位型ミオパチーという難病を発症しています。
もうかれこれ、10数年になります。
その友人は、学生時代Fluteを演奏していました。
ですが、遠位型ミオパチーは指先や足のつま先などの、末端の筋肉が
痩せてしまい、しだいに腕や全身に進行します。
友人は卒業する頃には、FluteのKeyを動かすこともできなくなってしまいました。
一方の自分自身は
学生時代から引き続き、バンド活動を経て、管楽器に携わり続けている。
「せめて友人が今の年齢まで楽器を続けていたら、ココまでは上達している。
そのレベルまでは自分が上達してみよう」
そう考えて、サックス以外にFluteも練習するようになったのが数年前。
Fluteは音色が好きですが、好きだけではなく、もう一つ自分がフルートを吹く理由を
付け加えた瞬間でした。
普通の演奏会をするのではなく、
音楽に親しみ
発表の場所として活用しつつ
難病周知の広報の場所としても活用する演奏会としてのSuite Night Classicがこうして
始まりました。
【挑戦】
イベントタイトルにClassicとついているとおり
誰もが聴いたことがあるようなClassic曲をプログラムの題材にしています。
ジャズスタンダードやPOPSのカバーは様々な場所で演奏もされています。
ですが、Classicというと堅いイメージがつきまといます。
ちゃんとしたホール、正装、高いチケット料金、大人数のオーケストラなどなど
色々な先入観もあるでしょうが、高尚な音楽で捉えられています。
けれど本来音楽は身近な娯楽であるべき。
カフェや、手の届くような距離で
フルートやバイオリン、電子ピアノだとしても
生身の人間が、すぐそこ!で演奏している音の鼓動は感動する要素です。
私は、オリジナル曲のHip-hopバンド出身です。学生時代は吹奏楽の楽曲を演奏しましたが
一人だけで演奏する曲というのには、ほとんど触れずに管楽器生活を過ごしました。
その人が、2〜3分の、もしくはもっと長時間の楽曲をピアノとフルートなどのDupで
演奏するのは、「挑戦」以外のなにものでもないです。
初めはできないと思いました。
誰もが知っている曲を選ぶだけに、ひとたび間違えれば、どんな音楽初心者にも
まちがいが気づかれます。
知られている曲というのは、かえって難しい。
責任も大きい。
けれど、私の友人に限らず、世の中で一時的であったり
慢性的であったり、なにかの病と向き合っている人は、挑戦者です。
英語では障がいを持つ人を”challenged”と呼びますが
人は皆、何かに対して常にchallengedだと思います。
であれば、難しい、大変だ、と口では言いながらも
挑戦することが望ましいと考えました。
今までの音楽体験からは、飛躍した考え方で、この演奏会の曲目に
取り組むようになったのです。
【演奏者、参加者について】
基本的に、私のレッスン生さんや、音楽繋がりの方に出演してもらっています。
演奏者は基本的にプロアマ問わず、ノーギャラ・交通費の支給もないです。
それでも賛同していただける方に演奏してもらっています。
丸二年が経ちますが、皆気持ちの良い人ばかりで
心から演奏を楽しみつつも、毎回新しい挑戦をしてくださる方ばかりです。
これは主催者としては、先のテーマを心得てくださっていると解釈しています。
本当にありがたいことです。
【三年目、2011年について】
2010年は、演奏会の質の向上を考えてしまい、
ある程度演奏ができる人、ばかり固めてしまいました。
悪く言えば”無難な人”です。結果的に、自分自身が演奏する時間が増えたのも
それに関係しています。
けれど、それでは発展しません。
色々な人が、自分自身と向き合い、挑戦し、試す、それを発表する場所に戻したい。
誰もが、100%の演奏をしたくて、練習を重ねますが、100点の演奏といのは
一生訪れません。
それよりも、鍛錬した時間が大切ですし、演奏会に向けて注いだエネルギーが
何よりこのチャリティー演奏会の主旨と合致します。
そのためには、幅広い年齢層の演奏者と、その友人の方々にご来場いただき
成果を診てもらう場所にします。
チャリティー演奏会ですが、ボランティアではありません。
よって、お客様からは入場料としてチケット料金をいただきます。
その一部は(半額)は、遠位型ミオパチー患者会に募金しています。
募金の用途は、新薬開発資金に役立てるためです。
残りの金銭は、SuiteNightClassicを運営するための運転資金にしています。
ビラ作成・機材購入・何かの物品破損修理費用などです。
「プロだけならともなく、アマチュアも参加している演奏会なのにお金をとるのか」
そのような疑問もあるでしょう。
けれど、演奏会の主旨を明確にし、お客様から頂いたお金の使途を
公開していくことで、その疑問の回答としていきたいと思っております。
まとまりなく、長々と書いてまいりましたが
2011年を迎える前に、今一度自分自身の整理のために書きました。
年内最後の演奏会は2010年12月12日 日曜日 大阪は
天満橋のコーヒーショップ ウルトラセカンドにて
16:30オープン 17:00スタートで行います。
料金は¥1,000 (別途1オーダー要)です。
今年の総決算をしつつ、あらためて2011年は原点回帰の年にしたいと思います。
SuiteNightClassic主宰
林未来彦
安田崇
*一言で言うなら
「もっともっと楽しいことを色んな人と一緒にしながら難病手助けしたい!」
それだけ
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