熟成

蒸留したてのウイスキーは無色透明であることを先日知りました。
そして、樽の中で、長い時間をかけて、ゆっくりと熟成される過程で
香り・味・色が伴っていくことも。

楽器のパーツは種々様々ですが、このネット情報社会の中で
口コミや評判も色々あります。
ある程度は正しいのですが、ある程度はまちがい。



結局のところ、吹き手次第です。
正しい呼吸法で、楽器を振動させることができれば
楽器本体が、「よい共鳴」を記憶していきます。
そしてそれは、金属の奥深くまで浸透するのです。
真鍮から加工されて、ラッカーをされて、楽器の形に整えられた
新品のそれは、まだ楽器としての息吹を感じていないただの金属。
そこへ、人の手と息によって、
原子レベルでここの金属が整列していくのです。
これは、本当に起こることなのです。

ヴィンテージ楽器や中古の楽器は、
ある程度吹き込まれていることがあります。
ゆえに、最初から「鳴る」。
けれどそれは前のオーナーの癖も含んでいます。
良くもあれば、悪くもありますね。

一方、新品の楽器は、鳴りやすい良い物が増えてきたとはいえ
バランスはまちまちです。
リペアマンにより調整されているのは大前提条件として、それでもムラが
あって当然です。
そこを、息の力でゆっくりと育てる。
まさに熟成。
一日そこらでは変わりませんが、三ヶ月、半年、一年、三年、十年と
向き合えば必ず変わります。

そして、それはリガチャー(締め金)や、マウスピースにも言えます。
数ヶ月ごとにマウスピースを変える人を、たまに見かけますが
その道具のツボも見つけることもできず、息の扱いにも慣れず
果ては、マウスピースの先に付いてくる楽器そのものに対しても
よい影響があるとは言えません。

結論)
ひとつのパーツ、ひとつの楽器に愛着を持って
息を注ぎ込みましょう
必ずいい結果が生まれます。

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